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音楽

2016年10月13日 (木)

絶品ボイス!!

最近は空前のグルメブームであり、本当に美味しい食べ物には「絶品!」という形容詞がつく。しかし、「絶品!」は、なにも食べ物だけを表すだけではない。

最近のカラオケバトルブーム。毎週のようにテレビでバトルが行われている。
プロ、アマチュア、プロの中でも、声楽、宝塚出身、ミュージカルスター、民謡歌手、ジャスシンガーなどあらゆるジャンルから異種格闘技戦が繰り広げられている。
ここにも「絶品!」はいくつも出現している。
私は楽器を中心に深く音楽に携わってきたが、実は一番自信があるのは歌う事だ。
下手なプロ歌手よりは歌う曲によっては上手いのではないかと自分でも思う。
しかし、どんなにあがいても、この歌には、この人には勝てない、どんな事をしても勝てないという本当の「絶品!」と思う歌唱をこれまでの人生の中で3度ほど遭遇した事。
何と言っていいかわからない程感動させられたし、まさに「まいりました!!」の
状態だった。そしてそれはすべて本人の持ち歌では無かった。
私が素晴らしいと感じる歌は、決して高音を裏声にしない、それでいて綺麗な声を保つ歌である。
一人目は、美空ひばりが無くなった後、NHK紅白歌合戦で追悼曲として歌った
天童よしみの「川の流れのように」。おそらくご記憶の方も多いのではないかと思う。まさに絶品であった。
二人目は、シンガーソングライターの白井貴子。テレビ東京の懐かしのフォークソング特集的なもので歌った「翼をください」。
それまで、ほとんど白井貴子のことは知らなかった私だが、その声量に圧倒された。1年後に同じ番組で1年前のVTRを使ってもう1度聴く機会があった。
再放送ではなくその部分だけVTRを使ったのだが、その時、司会の田中義剛が
曲紹介の際に「絶品です!」と紹介していた。
三人目は、もう40年近く前の事だ。家族揃って歌合戦という日曜日の人気番組があった。そこに出てきた男子小学生がその人だった。対戦相手の家族は400勝投手
金田正一ファミリーで、当事小学生だった金田賢一(後俳優)が相手だった。
そのアマチュアの小学生は幼い頃から声楽を学んでいたと思われるが、
曲目は「遠くへ行きたい」であった。最初は、なんでこんなに上手な子が、こんな地味な曲を歌うのか、もったいない!と思っていたのだが、聴き終わった時は、
まさに震える感覚だった。この地味に思えた曲を選んだ事が間違いでない事を見せつけられた。「絶品!」であった。
あの子はその後どんな人生を歩んだのであろうか?プロ歌手になったのだろうか?
テレビやラジオで感動する歌を聴く度に、ふと思い出す私である。