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2016年10月 9日 (日)

血税という言葉

公務員の不祥事、怠慢などに対し、世の中は「我々の血税を何だと思っているんだ!」と怒りを表している。もちろんそれは当然であり否定するつもりもない。

しかし、私は親しい友人と話す時にも、血税という言葉は意識的に避けてきた。
仕事柄、役所の人と接する機会も多く色々な人を見てきた。
役人と公務員、おそらくイコールの意味なのであろうが、役人は上層部や官僚のイメージがある。
確かに公務員は我々の税金から給料が支払われる。我々の税金を使って、色々な物を買い、事業を行っていく。しかし、根本は「私達の生活がより快適になる為に、
私達の代わりに仕事を行っている」私達が会社に所属し、または自営として働きの代償に収入を得ている事と、その事自体は変わりはない。
一生懸命日夜働いている公務員の人達も多くいる。その事を意識した時、私は安易に血税、血税と言えないのだ。
真面目に仕事をしている公務員の人達が、テレビで血税という言葉を連発されているのを見ている時、どういう心境で見ているのだろうか。言いたい事もあるのではないだろうか。
私が出会った自治体の課長さんの中には、血税という言葉に反応し過ぎて、本末転倒の事を言う人もいた。役所内の消耗品を購入する際、それまでこの役所では使用している機械のメーカーの純正品を使っていた。
「経費削減のため、これからは少しでも安い汎用品を使って行きたい。住民の血税を使っているわけだから」という内容だった。それを聴いた私は課長にこう話した。「確かに他の市町村ならわかります。しかし、この市で一番多く税金を払っている会社はどこですか?」と。この自治体には大きな工場が少なく、A社という企業が圧倒的に多額の税金を納めていた。しかもA社の全国各地にある工場の中で、この地にある工場は消耗品を専門に生産している工場であった。
純正品が売れるから税金がたくさん入るのであって、血税だから他社の汎用品を使うというのは、全く血税の意味を理解していない。A社は法人でありそれは法の下で人であるという事。誰よりも多くの血税を払っているのだ。他社の機械を使っているのならいざ知らず、動いているのはA社の製品。それを理解した課長は「なるほど、、、」と理解したという落ちとなる。
血税という言葉の意味をきちんと理解してその上で血税が正しく使われる事を切に願うものである。

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